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8月22日 14:00 - 16:00 曇りときどき雨
この日は朝から雨模様。さすがに今回は厳しいかなと思われたのだが農場に到着するころには雨は止んでいた。キャメルと違って一人だと大丈夫のようです。先月のヒグラシの嵐はどこへいったのか?というほどまったく鳴き声はせず、今度はツクツクボウシの鳴き声が響いています。なんだか季節が逆行したかのような感じ。温度もさほど高くはなく、ときどき肌寒いぐらい。ファントムの周りには蕎麦の種が植えられていて、すでに所々に芽をだしています。蕎麦はあまり肥えていない土壌の方が適しているようで、種を蒔いた後踏んで土を固めたりしたとのこと。不思議なもんです。年末は収穫した蕎麦の実で年越し蕎麦だ!と勝手に盛り上がる。種類は違えど相変わらず蝉の鳴き声は大きく、他にも存在しているであろう色々な生き物や自然の繊細な音はなかなか聞こえてこない。それは良い悪いの話ではなくて、ただそういうことは他のことにも当てはまるなと思った。でもそこに耳を目を傾けて想像することはできるし、そうすることが実は大事なんじゃないかと思った。流れ的に最後の田植えの田園での録音へ向かうあたりから小雨がパラつき始めた。この定点録音を初めて以来、雪はあったけど雨が降り始めたのは初めてのこと。どしゃぶりは困るけれど小雨は機材的にもギリギリ大丈夫だし、音的にも違った表情を見せてくれておもしろい。田園の稲と張った水に落ちる雨の音は聴いていて飽きないし、傘に降る雨の音もコロコロと可愛かった。と楽しんでいると次第に雨は強くなり本日終了。本当はこのあと、電子音楽家の吉原さんも合流し、来年やろうとしているとあるプロジェクトのアー写撮影をしようと思ったのだが雨のため延期に。どうせなんで3人でベルガの灯鳥potoriへお茶をしに。雨の音とひんやりとした空気の中とりとめのない話を。この日啓志さんは犬のモックが病気のため獣医へ連れて行ったようでお会いできず。カズさんと少しだけ野菜の話を。野菜を収穫するとき、手ではなくハサミで収穫すると病気になりやすい。ただ手でもぎるとるには力の入れ方など、それなりに技術が必要だという話。最初、野菜を育てているという気持ちで自分が強くなりがちだけれ、やはり植物は思っている以上に強く、怖くもあると。
※バイノーラル録音のため、イヤホンかヘッドフォンで聴かれる事をお勧めします。
定点録音:ファントム付近
定点録音:鶏舎
定点録音:森の舞台
定点録音:田植えの田園
番外編:ファントムのレールに腰掛けて
番外編:仕掛けにはまったスズメバチ
番外編:餌を食べる山羊と羊
番外編:栗林のツクツクボウシ
番外編:栗林から森の舞台へ歩く
番外編:足音 森の舞台の上から
番外編:足音 森の舞台の下から
番外編:シャッター 森の舞台
番外編:雨 傘の中
番外編:突然の土砂降り
photo by hiromi tanzawa
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